デジタル庁にひろゆき氏が応募したということと孫正義氏の評価
デジタル庁にひろゆき氏が応募して落ちたということが話題になりました。
それだけであれば、まあ一部のネタとして普通の話ではあるのですが、応募したことについてソフトバンクの孫正義氏が評価していて、「彼なら長官として最適な気がする。彼みたいな人が責任者なら日本も変わると思うけどなぁ。」という発言をしたということ。
これは非常に興味深い話だなと思います。
ひろゆきがデジタル庁に応募したというのも驚いたけど、落とされたっていう事に更に驚いた。彼なら長官として最適な気がする。彼みたいな人が責任者なら日本も変わると思うけどなぁ。
— 孫正義 (@masason) September 5, 2021
孫正義氏の真意はわかりませんし、ジョークということもあるかもしれません。ただそうではない部分というのも若干あるような気もします。
ひろゆき氏本人でないとしてもこのような方をデジタル庁に迎えるというのはどうなのでしょうか?
デジタル庁はデジタルに強い人を迎えたわけではない
デジタル庁の長官になった人は結局デジタルに強いという人でもなく、プログラマーでもない人が就くことになりました。もちろん全くわからない無知の人、仕事ができない人ではなくとてつもない経歴の持ち主ではあったのですが、純粋なスーパープログラマー等ではなかったということです。
省庁のトップには必ずしもその業務に精通していなくても全体が見通せるような人であればいい。これは普通の会社の社長であっても同じです。社長が業務の一つ一つを知っているはずがありませんし、ITに詳しいとも限りません。外部から呼ばれる経営者の場合、現場なんてわからないことだらけのはずですがそれでもなんとかなっています。
今までもUSBを知らない人がIT担当大臣をできたりしていたわけです。あれは見本としてはいくらなんでもという感じにはなってしまいましたが、多少の素養があり、全くの無知でなければ本当のプロフェッショナルである必要性まではないということです。
最も台湾のように本当のプロフェッショナルがつくべきという意見もあるかもしれません。このあたりは絶対の正解はない話かなと思えます。
既存の優秀な経歴タイプが実績を残せるわけではない
今回のデジタル庁は新しい省庁となるわけですが、今までからの実績として既存の優秀な経歴タイプの人が素晴らしい実績を残しているのかというとそうはいえない現状があります。
もちろん省庁に入ってくる人は素晴らしく優秀な人達の集まりになっているのでしょうけど、その結果日本が特別な実績を出せているのかというと、この数十年怪しい結果にしかなっていないというわけです。
そして、あまり体質として民間と比べても良くない状態になっていると思われます。
今までどおりに経歴上優秀な人を入れ続けても構造的に変わらず結果良いものが生まれないというリスクはありそうです。
むしろ変わった人、今まで全く異なる人を入れるくらいの気持ちで変化をもたらしてみるというのも良いのではと思います。
発信力が違う
今のひろゆき氏は発信力が圧倒的に異なります。正しいことを言っているのかどうかで怪しい点は多く、絶対的な正解と見ると大変なことになってしまうのですが、周囲の人を惹きつける力というのは疑いようのないレベルに達しているでしょう。
このような人をトップかあるいはスポークスマンとして置くことで発信力は大きく変わり国民の理解度が上がる可能性はあるかと思います。
今、省庁で具体的にどのようなことが動いているのか、実際には相当な動きがあるにしてもそれを理解している人はどれだけいるのでしょうか?理解していない方が悪いのか、それとも発信力がないのか。どちらかというと理解する場が用意されていないのが悪いと見えてしまいます。
コメンテーター等で話す人が上手い人が注目を集めるように、評論側ではなく現場側からも上手に発信できる人というのは求めらているように感じます。
まとめ
今回のトップにひろゆき氏が適任だったのかどうかは疑わしいものは多々あります。実際にはトラブルも多いですし、発言内容の信ぴょう性も微妙なものが多く危険要素が大きすぎます。
ただ、全体として見た場合トップがプログラマー、IT技術者である必要性があるわけではないということで、スポークスマンとして優秀な人を入れるということで、ひろゆき氏のような人(本人を入れろいうわけではなくこのような人を入れる)というのも一理ある話なのかなとは思いました。
透明性を高め、行っている施策を要点をまとめ丁寧に発信できる人。
そのような人が新たに求められていくのではないでしょうか。
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