インターネットの誹謗中傷の刑罰が強化されるということ

インターネット上、SNS上での誹謗中傷問題というのはここ数年くらいでエスカレートしているような感じがあります。

 

インターネット上で事実無根のことを言われて叩かれて大変なことになったり、傷ついて事件になったりというようなことも起こってきました。

 

今回誹謗中傷の刑罰が強化され、時効が1年から3年に伸びる、また懲役刑も導入し、抑止効果アップ、泣き寝入りの削減に努めるという話が出てきています。

 

本当に事実無根の悪口・誹謗中傷は論外ですし、刑罰等が強化されていくというのは良いことだと思います。

 

 

SNSで軽く人を侮辱しすぎになっている

 

SNSであれば匿名ではなく何を言ってもわからないという気持ちがはたらくのか、あまりにもひどい内容を平気で言う人が増えてきているような感じがあります。

 

その発言は面と向かって言える内容なのか、本名が出ているとしたら言える内容なのか、社会的立場も公開されているとしたら言える内容なのか。こういうことが怪しいものが次々と書かれてしまっています。

 

何か事件が起きて大騒ぎしたようなものを除いてもSNSを見ると日常的にこの内容はひどいと思われるようなもの、こういうリプの仕方がないよねと思われるようなコメントが溢れています。

 

もう少し民度を高くしていかないと、冗談では済みませんし、あまりにも無責任な内容が溢れすぎて社会への悪影響が大きすぎるように思えます。

 

過剰な正義感というのもよくありません。こちらは誹謗中傷する人とはまた別の層になってくるでしょうけど、正義感のあまりお店に突撃したり、文句を浴びせるというものです。世の中への批判はあって良いものですが、個別の人・店に不必要にというのはまた限度を超えてしまってはいけません。

 

世論が味方をして、物事が変わっていくこともありますが、それは大企業やある程度の規模のお店であったりするもので、一つの個人店への嫌がらせ的な状態になってしまうと、それは正義感を口実にしたいじめになってしまいます。

 

 

SNSの利用方法についてはもう少し教育した方がいいのかも

 

SNSの利用なんて各個人が勝手に理解をするもので一つ一つを教育するものではないという考えもあるかと思いますが。ですが、ここまで荒れてくるとSNSの使い方、コメントの方法についてもある程度は学校で教える等のことも社会で生きるための方法として必要なのではとも思ってしまいます。

 

 

道徳の一種のようなものでしょうか。SNSだけではなく誹謗中傷、いじめ等については社会教育をきちんとして、その場限りの寝て終わる授業のレベルではなく、しっかりと理解をさせた方が良いように思われます。

 

多くの人にとっては公式を覚えたりするよりも、むしろ社会の規範を学んだ方がその後の人生によって良いものになるはずです。みんなでしっかりとしていきましょうといってもいつの時代もおかしい人は現れてきてしまいます。昔のようにインターネットが一部のPCのマニア的な人達の集まりであり、自然と民度が保てていれば良かったのかもしれませんが、今は本当にどんな人であっても簡単にアクセスできてします。

 

その結果が今ということであり、このまま放置しておく、無教育のまま続けていくというのは望ましくないように思えてしまいます。

 

 

悪質インフルエンサー系にも対処を

 

最近ではSNSによる誹謗中傷系の問題として悪質インフルエンサーのようなものも出てきています。わざと炎上するような過激な発言を繰り返して多くの人を傷つけ、不快にさせながら知名度を上げていくという方法です。

 

何を書いても自由という風潮で、本当に全てを自由にしてしまうといくらでも過激なことが書かれてしまいます。その過激な内容が別に他の人を傷つけたりしなければいいのですが、だんだんそのような人達は過激化が進み、差別的な発言が飛び出したりというのが今の流れです。

 

またスラップ訴訟系も問題になっています。わざと過激なことを言って炎上させておきながらそれに対して文句を言ってきた人を誹謗中傷として訴訟するという方法です。正当な批判であり、炎上させた側に悪意があるのが明白でありながら訴訟を匂わせる、実際に行うことでまわりを萎縮させ、誰も批判することができない空気を作ります。

 

その結果インフルエンサー本人は誰も止める人がいなくなりいくらでも暴走してしまい、まわりを傷つける発言を繰り返すというものです。

 

誹謗中傷を取り締まるといってもこのケースに悪用されかねない部分もあるため、ここは気をつけていかないといけません。

 

 

もう少し健全なネットの世界になってほしい

 

昔はここまでトラブルが起こるような環境はありませんでした。まだSNSも普及していなくそこまでの内容を気軽に書ける場がなかった。ある程度の専門知識を持った人しかネット上に投稿することができなかったということがあります。

 

2ch等には古くからひどい内容が書かれたりということはありましたが、ある程度は場をわきまえて公式的な場で差別発言をされるなんてことはありませんでしたし、ジョーク関連はあっても、そこまで特定の個人に危害が及ぶということはなかったはずです。

 

みんなが健全に使っていこうという雰囲気を出していけば、流れは変わっていくはずです。取り締まるべきところは取り締まり、それだけではなく良識を持ってインターネットを利用するようにしていきたいですね。


このページの先頭へ戻る