違法な時間外労働が調査の37%も!?
違法な時間外労働をやっている会社が立ち入り調査の結果37%もあったということがニュースになっていました。
違法な時間外労働 厚労省が立ち入り調査の事業所の37%
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210823/k10013219401000.html
すべての会社の37%というわけではなくて立ち入りした中の37%というkとで、ある程度の見込みがあった上での調査なので比率としてはこれだけで多いのかどうかはわかりません。
ただ実際に違法な時間外労働が確認されたのは8,904社ということで、かなりの企業で発見されたということになります。
どのくらいの企業がブラック企業なのか
一体どのくらいの企業がブラック企業と呼ばれるような違法企業でどのくらいがホワイトなのか。
8,904社も違法企業があったということで驚きですが、これは氷山の一角であり、他にもいくらでもあるのではないかと思われます。
違法だとは思っていてもとても言い出すことができない企業、社員も違法情報に慣れてしまっていてそういう気持ちにならない企業なんてものもたくさんあるでしょう。
上場企業数で3,800社程度なので、8,904社というのは凄い数値です。
会社は世の中には100万社以上あると言いますが、社長一人だけの会社や家族経営のところも多いので、実際に従業員を雇用している会社となると、限られてくるはずです。
なんとなく大手でない企業はブラック企業が当たり前、大手であってもブラック実態がある企業が多数入り込んでいるという感覚がありますが、そんなに外れていないのではないでしょうか。
自分自身が勤務した経験からも、他の人の話からも、大体どこでもブラック要素が出てきているような気がします。
もっと厳しく管理してもいいのでは?
厚生労働省が調査ということですが、もっとこの管理は厳しくしてもいいのではと考えます。
違法なら違法ではっきりさえ、合法にしなければいけないのであればそれもしっかりと区別するということ。
今のままでは違法行為が当たり前ということで、一般常識的にありえないことが常識化してしまっています。
2021年にもなって、未だに違法勤務、違法残業、過労によるトラブルが起きたりしているなんて話になりません。
もし罰則がとてつもなく厳しく、営業停止や莫大な罰金、管理者が逮捕されるようなレベルであれば、誰も違法行為はやらなくなるはずです。
現状の労働体系については対処が甘すぎます。
ある程度はなあなあでないとできないというのであれば、むしろ基準を変更するべきです。
このままなんとなくというのは、しっかり守っている企業との不公平感も強くなりますし、正しく守る方が損をするということにもなり、全く正しくなく受け入れられるものではないでしょう。
完全にルールを守っていたら運営できない
会社側の言い分としてよく「完全にルールを守っていたら運営できない」というようなことがあります。
大企業になるとさすがにあからさまにこういう発言はできなくなりますが部署内での暗黙の了解となっていたり、中小企業ではそれが当たり前なんてところもあります。
赤信号をみんなで渡るではあるまいし、ダメですよね。
ルールを守らないと企業が存続できないのであればその事業は存続してはいけないものになってしまいます。潰れることが正しいということです。
さすがにこのルールは破っていいルールではありません。
会社の事情を存続するために労働基準法を破るなんてことはありえない判断です。
ブラック企業に入らないこと
今後も厚生労働省や労働基準監督署にはどんどん違法企業は摘発してもらってそういう企業を無くすように動いてもらいたいです。
いつまでもこの習慣を変えていかないと、違法行為をしないと成り立たたない事業に頼る、違法行為をしないと成り立たない仕事だらけになるのは最終的には私達の首を締めることになってしまいます。
私達もなるべくブラック企業に入らないこと、ブラック企業だと気づいたら転職する等その企業から脱出することが大事です。
その労働条件で人が集まってこないとなると条件を上げざるを得なくなるでしょうし、それで成り立たなくなるのであれば消えるべき企業だったということです。
入社前にはなるべく不自然な条件等がないことを確認すること。おかしいとことをおかしいと言える環境なのかどうかを見ていくことです。
本当に世の中にはまともな会社が少ないということを感じています。
ある程度は受け入れなければいけない部分、なんでも理想ばかりを言ってはいられないところもあるかもしれませんが、この労働条件がブラック、違法状態になっているというのは、受け入れるべきところではないでしょう。
うっかりこのようなところで働いて体を壊すことになったり、逆に他の従業員を違法に働かせる方に加担したりしないように、十分に気を付けていきましょう。