首都移転の理由がまた一つできた?いつか移転するときは来る?
首都移転の理由がまた一つできた?いつか移転するときは来る?
東京一極集中から逃れるために首都移転を、そんな議論がときどき行われていますが、実際に移転するまで話が進んでいくということはなかなかありません。
移転するためにコストであったり、今既得権益を受けている人の問題もあって、現実的にはなかなか進むということはないのでしょう。
遠い将来よりも近くの利益を見ている限り、何か特別な問題が起こらない限り首都移転を議題に取り上げる必要性が出てこないですからね。
ですが、今回コロナ禍の問題が出たことでまた首都移転について検討という話題が出てきませした。(政治的話題になったというわけではなく、単にニュースとして話題になっただけです)
首都移転、いつかは考えなければいけない事項なのかなとは思います。
コロナ禍での人流削減、密問題
今はコロナ禍であり、人流を少なくしていかなければ感染が広がってしまうという問題が起こっています。ただしこの記事を書いている今現在は人流が増えているにも関わらず感染者は削減傾向となっており、本当のところの関連性や今後についてはますますわからなくなっています。
満員電車で通勤して、オフィスで人がたくさん集まって、都心部は休日も遊びにきている人達で密状態です。これで感染しないわけがないと思ってしまいます。
一時期はテレワークも始まって人流も少なくなったという感じはありましたが今の状態はどうでしょうか?まだテレワークをやっている人も多いですが、かなりの人が復帰して出社することになったのではと思われます。
どうしてもテレワークだとできないことというのもあるとは思いますが、あまり積極的に推進しておらずピークが過ぎれば再び出社を義務づけるという動きも多く出そうです。
コロナ禍とは関係なくここでテレワークの動きを本格化できればまたいろいろな事情も変わってくるとは思うのですが、完全に元の状態に戻っていくというのは今後の生活等を考えてもあまり良い方向性ではないのではと思えてしまいます。
さすがにこの件で首都移転とするのは材料としては弱すぎますし、すでに論じる時期は過ぎてしまったでしょう。
東京一極集中すぎる経済構造
コロナの話とは関係なく、現在の日本があまりにも東京一極集中の状態になりすぎているというのはあるかなと思います。
東京しか事実上高収入を得られる仕事が見つかりません。もう少し探してもせいぜい周辺の神奈川や千葉、あるいは大阪等の大都市。これくらいであり、後は地域によってはまともに働いて収入を得ることが難しい場所が出てきてしまっています。
いくら地方で生活をしたいと思っていても仕事がない、あってもアルバイト並みの給料しか支払われず将来にわたって一家が生活するには適していないという状態では住み続けることはできません。
同じ日本の中で生きていくのにあまりにも東京一極集中というのはデメリットも大きくなっているように思います。コロナの感染問題は落ち着くにしても異常な満員電車、街の混雑状況もありますし、不動産価格も上がりすぎてしまっています。
都心部のマンションはとても一般人が購入することができないレベルに上がってしまい、格差社会が拡大してしまっている感があります。東京で働かなくては高い収入が得られませんが、今度は家賃が高すぎて生活が苦しくなく、とても住居の購入ができず、離れたところから長い通勤時間をかけて通うことになる。
これは決して良い環境ではないと思うのです。
テレワークをもっと加速できるのでは?
今までは東京一極集中といってもそうせざるを得ない部分というのもありました。企業間の打ち合わせをするのにその会社に出向かなければいけないのだから必然的に会社が近くなくてはいけない。会社が遠いとそれだけで営業機会を逃してしまい損をしてしまう。
東京近辺にいないと良い人材も集まってこない。
あらゆる面で東京が有利に作られすぎていたのです。
ただし、コロナ禍でテレワークがある程度進むことによって、別に距離が離れていてもいいのではという考えも生まれてきたはずです。
本当に会議をするのに東京本社に必ず集まらなければいけないのかということもなくなっていきましたし、双方が了解していれば、営業・プレゼンをZOOM等で遠隔で行っても何も困ることはないわけです。
これが特別なケースではなく、普段からテレワークで他社間も遠隔で会話することを推奨していけば必ずしも東京にいなくても実現できるということは増えていくのではないでしょうか。
他にも税制優遇であったり、意図的に企業を地方に動かしていくということも可能な部分はあるでしょう。
これまでよりもZOOMで会話しても音声も映像もかなりクリアになり、そこまでの違和感を感じにくくなりました。今後もネット環境の品質や技術が上がり続けるのであれば対面の必要性は減ってくるはずです。
首都移転は一つの策
首都移転の話に戻して、これも一つの策として良いと考えます。アメリカのニューヨーク、ワシントンD.C.のように場所を分離する。これだけで発展する箇所が2ヵ所の分かれますし、上手くいけば、発展する箇所を2つに増やすこともできるのではないでしょうか。
絶対に首都が東京に無ければいけない、各種省庁が東京になければいけないという必要性はありません。
完全な首都移転は影響力が大きすぎてそう簡単に実践できない部分もあるでしょう。それであれば別に首都を移転しなくても、各省庁の機能を分離されていけばいいのです。
中央に集中していなくても少しずつその設置場所を広げていくだけで発展する場所も変わっていくと考えられます。
どうしても最初は不便な点が出てきますが、時間の問題で今度はその場所が発展していきます。土地も有効活用できますし、やれることは大きいとは思います。
そうはいってもこれは素人意見。現段階では移転に関する問題も大きいのかもしれません。
ただテレワーク化、デジタル化を進めていって、東京でなくても普通にどこでも仕事ができる世の中を作っていけば、また働き方等も変わり、今の閉塞した状況を突破する新たな道が出来てくれるかもしれません。